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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第7章 【真紅の暴君】後編


【HEROINE side】


目眩が少し治まり、私はそっと目を開く。


すると、どこからか集まった光が、リドル寮長を包み込むのが見えた。


ユウ
「!」


次から次へと知らない現象ばっかり……誰か説明して!


私が焦ってる間に、光は晴れる。


リドル寮長の肌には血色が戻り、格好も元の寮服姿に戻っていた。


一瞬嫌な考えが過ぎったけど、リドル寮長がちゃんと息をしてるのを確認して、私はホッと息をつく。


「「「ユウ!」」」


ケイト
「リドルくん!ユウちゃん!」


エース、デュース、グリム、ケイト先輩、そしてトレイ先輩が、こちらに駆け寄って来た。


トレイ
「ユウ!リドルは……」


ユウ
「トレイ先輩……」


私は体を離して、リドル寮長をトレイ先輩に預けた。


ずっと抱き締めてるのも正直限界だったし……


ユウ
「っ……」


エース
「おい、大丈夫か!?」


まだ目眩があってふらついてしまう私を、エースが支えてくれた。


トレイ
「リドル……!リドル!」


ケイト
「ちょっと……リドルくん、ヤバいんじゃ……!?」


先輩達の焦った声に、私はハッと顔を上げる。


トレイ先輩が揺さぶっても、頬を叩いても、リドル寮長は目を覚さない。


ユウ
「リドル寮長……!?」


グリム
「オイ、リドルのヤツ何で起きないんだゾ!?」


デュース
「わ、わからない……」


いくら気絶してるからって、ここまで目を覚さないのは明らかにおかしい。


ど、どうすれば良いの!?今は学園長も近くに居ないのに!


ユウ
「リドル寮……!痛っ!!」


エース
「ユウ!?」


グリム
「どうしたんだゾ!?」


目眩がまた強くなって、同時にズキリと頭が痛んだ。


──『それなら』


また、リドル寮長の声……!?


──『このまま、目覚めなくたって……』


ユウ
「!そん、なの……」


絶対ダメだ!!!


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