第7章 三成の裏の顔。
………
「…ぇ? やぁっ!」
「無用心ですよ 桃香様。もっと気をつけないと…。」
「ぃゃ… いゃぁっ やぁ…」
「夜は響くのですよ。 …ですから、私のような悪い男が入って来るんです。」
三成君は声を殺して囁く。
「ひゃ…ゃめてぇっ〟」
─────
布団に入って瞼を閉じ ウトウトし始めたとき、何となく気配を感じたのか 私はうっすら目を開けた。
今夜は月が明るく部屋を照らしている。そして部屋には三成くんがいた。いつもの優しい感じとは違う雰囲気を纏っていたけど、不思議と其処にいることに驚きも 怖くも思わなかった。
『…三成くん?』
軽く目を擦りながら問いかけても返事はなくて、私が少し体を起こそうと首を上げたときだった。
掛け布団をめくり 布団の中に三成くんは入って来て、さすがにびっくりして目が冴えた。
『…三成くんっ!?』
訳もわからず必死に抵抗するけど、普段のイメージから想像もつかないほど 三成くんの力は強かった。
──────
「暴れないで下さいっ、……あまり暴れると気付かれますよ? まだ秀吉様も城にいらっしゃいますから。」
「ぃゃ…ゃぁっ〟〟」
そう言いながら私に馬乗りになった三成くんは、胸元から取り出した紐で私の手首を素早く縛った。
「嫌がらないで下さい。乱暴な事はしませんから。あなたが暴れなくなればこの紐もすぐに取って差し上げます。」
「ゃあっ、 どぅ してっ…みつ…やぁだぁ」
「近頃、桃香様は毎晩のようにご自身で体を慰めていらっしゃるでしょう?」
「へぇっ!?」
「ふふっ。 あんなに声を漏らしてはそのうち城中の噂になりますよ? …あぁ この小さな手でどんな風にしてあの様なお声を出していたのか…見せて頂きたいですが それは次回にしましょう。今は一度桃香様の性を解放して差し上げなければ。さぁ 楽しみましょ?」
この時代に来て 私は姫のような扱いを受けながらも、時々 獣欲に満ちた眼光を信長様をはじめ、この時代の男達から浴びせられている事に気付いていた。それは、いつも妹のように世話を焼いてくれる秀吉さんからすらも感じた事がある。
血の気の多い雄に囲まれての生活は、自分の知らなかった性への欲望 淫欲に対する強欲さを覚醒させた。
自慰を咎められ、
でも
まさか三成君がこんな……