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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第8章 謀反
ゆったりとした足取りで近づいてくる彼の表情は、闇夜に塗りつぶされて見えない。
「み……つ、ひでさん……」
目の前で足を止めた彼の影が、覆いかぶさってくる。
「俺の話を聞け」
後ずさったら、背中が壁にぶつかった。
着物越しに冷たさが沁み入り、足がすくむ。
(っ、逃げられない……)
光秀さんは身を縮める私の顔の横に手をつくと、耳元で囁いた。
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