第3章 アガット
なんか…さっきよりかは、雰囲気が柔らかい…
ビールの缶を一本取って、プシュッとプルタブを上げる。
「いただき」
「あ、どぞ」
目の高さまで持ち上げると、グビグビと飲みだした。
「…なんか、つまみいる…?」
「あ?なんか手軽なもんあったら、嬉しい」
「あ、うんっ…」
慌ててチューハイの缶を置くと、キッチンに戻って保存庫をガサガサする。
適当にナッツとかの袋を掴んで戻った。
三人がけのソファをゆったりと使いながら、翔くんはタブレットを見て、ニュースチェックしてるようだ。
チラチラ見ながら、ローテーブルに袋を置いて、いくつか開ける。
「翔くん…」
「ん?」
「どうぞ…」
「お、こんなに?よかったのに」
「うん…」
タブレットから目を離さず、ナッツの袋に手を突っ込んでポリポリと食べ始めた。
…何しに来たんだろう…
そんな翔くんを見ながら、俺もつまみをつまみながらチューハイを飲んだ。
やることもなかったから、俺もノートパソコンを取り出して、仕事…
…なんなんだこの時間…
今日、集中できなかったから、月曜には取り返せるように…
頭の中整理しとかないとな。
コロナとかの影響も考えないといけないけど…
これから本当にどうなるかわからないからな…
「むがあ…」