第7章 匂いに酔う【竈門 炭治郎】
「うん…言ったよ」
再び炭治郎は美桜に口付けをした。何度も啄み舌先で美桜の唇をなぞる
初めての刺激に美桜は驚き少し唇が開くと、その舌は美桜の中に侵入してきた
上唇の内側をなぞられ痺れるような感覚に炭治郎の寝間着の袷を掴んだ
炭治郎はそれに気付いたのか、美桜の後頭部を掴み深く口付け美桜の舌をからめとる
息を上手く出来ないでいた美桜があらがうように首を振り唇が離れた。無理やり離れたお互いの舌先から透明な糸が引きプツリと途切れ、少し息の上がった美桜の唇のはしから混ざりあった唾液が漏れていた
潤んだ翡翠色の瞳、桃色に染まる肌、口内に残る美桜の唾液は甘く、うっすらと浮かぶ汗は甘く香る…
炭治郎は美桜の腰に股がり上体を起こすと自身の帯をほどきはじめた
「待って…炭治郎くん」
少し慌てて美桜が炭治郎の帯に手をかけ潤んだ瞳で見つめる
「待てないよ…」
炭治郎は匂いで美桜がこれから行う行為を拒んではいない事はわかった
ただ戸惑っているだけだな…
炭治郎は優しく笑い美桜を見つめたまま、帯をほどき薄い寝間着を落とした
行灯の淡い光に浮かび上がる、たくましい体と鬼殺隊になる為の修行や鬼との戦いで出来た無数の傷痕が美桜の目に写る
幼さの残る顔に、これほどの筋肉と傷痕があるとは思っていなかった美桜は、肩や胸にある傷痕をそっとなぞった
少しひやりとする感触に炭治郎の下腹部がゾクリと疼いく
「美桜さん…それはダメ…」
下から見る炭治郎は少し苦し気にしていて、でも触れる手を拒んではいなかった
「ダメ」だと言われた時、下腹部に当たっている欲棒が一段と張りが増した事に美桜は気付いていた
傷痕を触り続けていると、炭治郎が美桜の手を取り布団に縫い付けるようにして深く唇を重ねた
次第に水音と二人の乱れた呼吸音が部屋に響く、炭治郎から与えられた唾液が溢れ首筋を伝った
「美桜さんの全部が見たい…」
帯を解こうとするも、緊張の為か上手く出来ないでいる炭治郎の手に自分の手を重ね美桜は帯を解いた
緩んだ袷を炭治郎は開き、美桜の滑らかな白い肌と豊かに丸く膨らんだ乳房が露になる
淡い光に浮かび上がる美桜の裸体は目眩がするほどに綺麗で炭治郎は見とれていた