第2章 Ninomiya.
「朝っぱらから来させといてなんなの、
デートにしちゃ何もさせてくんないね」
ゲームやらせてと言ったらダメと言われ、
雑誌を見てたらうるさいと取り上げられ、
テレビは二宮くんが独占してて
なんか見られないし。
「暇、ですか?」
「暇に決まってるでしょ」
馬鹿なの?
自分がゲームしてたら
私も楽しい!って思うと思った??
もう生粋の馬鹿だね。
「愛里にね、話があるんですよ」
と前に座る二宮くん。
なんかニヤニヤしてる、すっごい嫌な予感
こういうときって、
いたずらする時だよね。
「聞いてくれます?」
「....聞かなかったら??」
「追い出す」
おいおい、
そりゃないぜ。
いや、話は聞きますけどね?
聞きますけど、
追い出すことないじゃないですか!