第2章 Ninomiya.
夏って言えば暑いですよね。
うん、海もありますけど暑いですよね?
そう、なのにもっと暑い状態に居ます。
お隣の部屋に引っ越して来た二宮くん
挨拶回りで家に来た時は、
すごい良い子だな、と思ったけど
『和也くんママとお茶してくるから、
2人で仲良くしてるのよ?』
「え、なんでよ!!」
『和也くんパパも家のパパも
帰りが遅いみたいなの、ごめんね』
と母はそう言い残して
そのまま出掛けてしまった。
その数分後、二宮くんがやって来た。
嬉しそうな二宮くんを見ると
嫌な顔した私は少し罪悪感。
年下な彼は、部屋でキョロキョロしながら
「お姉ちゃーん!!!」
と抱きついてきた。
可愛いけど....可愛いけど、
ドキドキするからやめて欲しい!!
「ねえ、遊ぼう?」
ニヤリと口角を上げて笑う二宮くん。
意地悪な笑みが、
私の鼓動を早めた。
なんなんだろう、この気持ち。