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愛の囁きを。

第5章 Aiba.






泣いてばかりじゃダメなの。



しっかり踏ん張って、
前へ進まなくちゃダメなの。


少しの壁も乗り越えなくてはいけないの



『僕じゃ、代わりにならないのかなぁ。』




ビールを片手にキッチンで
必死に泣きやもうと頑張る。


もう泣かないって決めたんだ



彼に迷惑かけないと決めたんだ。





もう、




「一人で泣かないでよ、」




亡くすのは嫌なの。






「…あ…いば…くんっ……」



「支えにならないかもしれないし、
 アイツの代わりにならないかもしれないけど
 せめて、傍にだけは居たいんだよ
 君の隣は僕じゃダメですか?」




忘れられなくて。
あの瞬間が今でもフラッシュバックして



なかなか仕事も手につかなくて辞めて。




ただただ、「ただいま」が
彼の声のような気がして舞い上がる自分を



どうか叱って欲しい。




もう忘れていいよって。
気にしなくたっていいよって。







「…ほら。星が綺麗だから、
 外でお酒でも飲もうよ!」





歩き出す相葉くんの背中が
なんだか愛おしくて。


思わず抱きしめてしまった。






大丈夫。




もう泣かなくても平気だよ。


だって、私には相葉くんがいるから。








「好きだよ相葉くん。
 そろそろ付き合わない?」





「ふふ、それ俺のセリフー。
 ずいぶん待ったけど〜」






明日もベランダで君を待ってるよ







隣に君が来てくれるまで、ずーっと。



































 
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