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愛の囁きを。
第5章 Aiba.
聞いてよ、
そう私の前に来た相葉くんが
嬉しそうに笑う。
ドキドキしてるのを隠し、
なるべく平常心を保ったまま、
「どうしたの?」
と聞いた。
「付き合うことになったよ!!!」
幸せそうに笑うもんだから、
チクリと胸が痛んだ。
さいあくだ、失恋だなんて。早すぎるよ。
「…よ、かったね!
おめでとう!!」
泣きそうになるのを堪えて、
思ってもない言葉を口にする私は、最低だ。
素直に喜べないのは、
失恋しちゃった乙女の特徴かもしれない
「愛里ちゃんのおかげ!」
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