• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第49章 刀剣男士の苦悩と決断


「…放っておけ」

「おおっと!」
「開き直った!」
「これはもう止められないな!」
「今夜は…勿論…」


笑い声と拍手が起こり、さっきまでの緊張が完全に解けていく。私は恥ずかしくて仕方なくなり、誤魔化すようにコップに少し残っていたりんごサワーを飲み干した。


「み、見られてたね」

「…気配が多すぎだ」


ぼそりとしたその一言にまた笑いが起きる。宴の喧騒の中、誰にも隠す必要のない温かな距離。それを皆がちゃんと祝福してくれている。


「ほらほら、もう十分からかったし許してやろうぜ〜?」

「…いや、まだだな」


貞ちゃんの声に、鶴丸が笑いながら続ける。


「伽羅ちゃん…放っておけって言ったわりに全然離してないよね」


そして光忠のその一言で空気がぴたりと止まった。そして皆の視線が再びこちらに向く。私は思わず大倶利伽羅さんの腕を見る。確かに――さっきから位置がまったく変わっていない。それどころかさっきより強く抱かれている気がする。


「…」

「お?」

「これは無意識ってやつですかね?」


短刀たちが一斉ににやりと笑った。「あるじさんと大倶利伽羅ったらっ!だ、い、た、ん♡」乱ちゃんが声を弾ませると、「おーぷんですね〜」と平野がくすくす笑い、「見せつけてくれますね」と前田が視線を逸らしつつも口元は緩みながら言う。


/ 1353ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp