刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第49章 刀剣男士の苦悩と決断
「…放っておけ」
「おおっと!」
「開き直った!」
「これはもう止められないな!」
「今夜は…勿論…」
笑い声と拍手が起こり、さっきまでの緊張が完全に解けていく。私は恥ずかしくて仕方なくなり、誤魔化すようにコップに少し残っていたりんごサワーを飲み干した。
「み、見られてたね」
「…気配が多すぎだ」
ぼそりとしたその一言にまた笑いが起きる。宴の喧騒の中、誰にも隠す必要のない温かな距離。それを皆がちゃんと祝福してくれている。
「ほらほら、もう十分からかったし許してやろうぜ〜?」
「…いや、まだだな」
貞ちゃんの声に、鶴丸が笑いながら続ける。
「伽羅ちゃん…放っておけって言ったわりに全然離してないよね」
そして光忠のその一言で空気がぴたりと止まった。そして皆の視線が再びこちらに向く。私は思わず大倶利伽羅さんの腕を見る。確かに――さっきから位置がまったく変わっていない。それどころかさっきより強く抱かれている気がする。
「…」
「お?」
「これは無意識ってやつですかね?」
短刀たちが一斉ににやりと笑った。「あるじさんと大倶利伽羅ったらっ!だ、い、た、ん♡」乱ちゃんが声を弾ませると、「おーぷんですね〜」と平野がくすくす笑い、「見せつけてくれますね」と前田が視線を逸らしつつも口元は緩みながら言う。