第1章 壊れた一目惚れ
緑「………まぁ今日は一日目だし、
これからメンバーに紹介するのに傷物にしちゃダメやから
許してあげる。」
ん?
メンバーに紹介?
は?
緑「好きな物はみんなで分けあわなきゃね
仲間なんだから。
それにみんな君のこと気になってるって言ってたから安心してね?」
誘拐されて、拘束されて、
一体何を安心しろと?
はぁ。
緑「あと、君に職がないのも、家族が居ないのも調査済みやからね?」
そう言って大倉さんは部屋から出ていった。
大倉さんはおかしいんだとおもう。
でもそれを拒まない私も充分おかしいよね。
仕方ないよ。
ここから出ていけても
私の居場所は取られたんだもの。
帰る場所なんかないから。