第1章 壊れた一目惚れ
?「見つけた。」
そう言って走ってきたのは私の憧れのグループの1人。
大倉忠義だった。
緑「きて。」
そう言って何がなにかもわからないうちに手を引かれ、近くに止まっていた車に連れ込まれた。
そして手を縛られ、目隠しをされた。
緑「ごめんな。じっとしててや?」
動き出した車の中は静かだった。
誘拐紛いのことをされていることは分かっていたが、助けを呼ぼうと思わなかった。
緑「大人しいんやね。」
前方からしか聞こえない声から、この車には私と大倉さんがいないことがわかった。
車が止まると大倉さんは私の近くに来て、念の為といい、口元になにか布を当ててきた。
急なことでそれを吸ってしまった私はそこで意識を手放した。