ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編
第14章 迷子はダイブ
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私達は新橋へとやって来ていた
地元に住む子供達が川へ飛び込む様子が有名だろうか
テレビなんかでこの橋から人が飛び込んでいるのを見たけれど………
………………正気か……………………?
とてもじゃないが私には到底無理な高さだった
地元の人達は飛び込みは通過儀礼だとか何とか取材映像で言ってた様な気がするが
実際に橋に立ってみるとかなり高さがあるし、直下は緑色をしていて結構深そうに見える
「…………無理ですよこんなん……飛び込むつもりないけど、想像だけで気絶しそう………」
「あっそ。」
私は橋の高さに戦慄しながらも彼の素っ気ない態度に肩を落とした
道中、何気無く離れそうになった手は彼に指を絡められて離れず
「また迷子になるだろ。」
なんて小言は『二度と俺から離れるなマイハニー』と聞こえなくもなかった
彼と手を繋げただけでハッピーな私の脳は彼の台詞を都合良く変換していたのだが
「…………ふふふふふふ」
「気持ち悪い。」
私の可愛らしい笑みによりあっさりと手を離されてしまったのだ
ちょっぴり浮かれていただけなのに、世知辛いったらない
泣いてもいいだろうか…………
そんな傷心の私はぼんやりと目の前の看板を読んでいたのだが
【この橋からの飛び込みで重大な事故が発生しています。不慣れな方のむやみな飛び込みは厳に自粛されるよう警告します。】
「…………え、こっわ…………」
重大な事故はヤバい…………
私の傷心タイムは簡単に終わった