第1章 仮面の下で笑う[ロロノア・ゾロ]
ナミの部屋から定位置に戻る途中
というかその定位置にゾロが寝ていた
噂をすれば的な感じだ
毛布でも取ってこよう
そう思い引き返そうとしたら、背後で声がした
ゾロ
「どこいくんだ」
「あれ、起きた?起こしたかな
いやね、毛布でも取ってこようかなって。風邪引きかねないし」
ゾロ
「そりゃありがてぇが…
お前、ナミと何話してた
途中聞こえてたところが気になってな」
「途中って?」
ゾロ
「何話してた」
「好きな人いるのかって」
ゾロ
「で?」
「兄さんがなんだかんだって
そのあと…」
ガンッ
手摺にゾロの逞しい腕が伸びて、私の左右の道を封ずる
「え…」
ゾロ
「俺の方がいいじゃねぇか」
笑っていうゾロ
その奥には狂気が潜んでいた