第5章 お兄ちゃんの仲間
「引いて!あれは、倒せないタイプよ!」
「ならどうしろっていうんだ!?」
「わかんないけど…私が様子を見てくる。皆は待ってて」
「カナ!おい!」
基本付き技のエモーションを取り、一発当る。が、しかし尋常ではないスピードでダイオウイカのHPは回復
「やっぱり無理よ…こうなったら、あのお爺さんの言った通りダンジョンの中に入れないなら…ダンジョンの中に!」
その時、目の前に巨大なヤリが落ちてくる。海の王様(?)が神々しく降りてきて、しばらくよくわからない会話をした後、ダイオウイカは自ら去って行った
その後、最初の場所まで送っていくと言われ巨大な生き物が現れる。その正体は、求めていたクジラだった
クジラの上に乗り、最初の場所まで送ってもらうと、皆解散して、私はユルド稼ぎに励み、夜の12時に寝た
「…お母さんおはよう」
「おはよう奏。朝の用意終わらせて」
「うん、終わったらゲームしていい?」
「いいわよ」
お兄ちゃんは誰かに呼ばれて出かけたようだ
そんなやりとりをした後に朝の用意を終わらせ、お兄ちゃんの部屋基私の部屋に入る
ALOのソフトを抜き、GGOのソフトを入れリンクスタートと言うと、景色が一変した
「…新垢作ろうかな」
一旦消すと面倒くさいと思い、新しいデータを作る
「…わぁ、可愛い子」
私の新アバターは今度は、美人というよりロリ可愛いと言われるジャンルだった
「ねぇ君、それレアアバターだよね。アカウント売らない?30M払うって人が…」
「すみません。私そういうのやってなくて…」
アカウントの売買は面倒くさそうだ
そのまましばらく彷徨いていたがアイテムショップらしかいところはなく、そこに水色の髪の女の子が通りかかる
「あの、すみません…」
「?何かしら?」
「アイテムショップってどこでしょう…?さっき始めたばっかりでよくわからなくて…」
「いいわよ、おいで」
「ありがとうございます。私、カナって言います」
と自分のメニュー(プロフィール)を見せる。すると相手も同じように見せてくる
「私はシノン。さ、早く行きましょう。今日は予定もないし一緒に狩りしましょうか」
「はい!よろしくお願いします!」
と言った