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キリトの本当の妹

第5章 お兄ちゃんの仲間


「あれ、キリトとクラインさんは遊ばないんですか?」
「あぁ、青い海!」
「白い砂浜」
「そして…」
「そして?」
エギルさんがそこで情報収集から帰ってくる
「お疲れ様ですエギルさん。わざわざありがとうございました」
「大丈夫だ。ここの男はロクに話せないやつと女にしか話しかけねぇやつしかいねえからよ」
「へぇ、そうなんですね」
そこで隣のクラインさんがスッと立ち上がり
「みなさーん!そろそろ出発しますよー!」
「はーい」
と女の人達が歩いてくる。その光景にクラインがおぉっといい、苦笑する。そして手慣れた動作で窓を操作すると、着替えた。私もそれで着替える。
クラインさんはなぜかがっくりと膝をついた
「えー、僭越ながら今日は俺がパーティーリーダーを勤めさせていただきます。目的のクジラが出た場合は俺に従うように。このお礼はいつか精神的に」
「了解」
とみんなが飛び立つのにまだ膝をついているクラインさんに近寄る
「皆行っちゃいますよ。ほら早く」
と腕を掴み立ち上がらせる。何故か涙を流しているが無視だ、羽で素早く飛び和兄達を追いかける。

「変だな、座標はこの辺りのはずだけど…」
「あれじゃない?ブクブクしてるやつ」
「じゃあ、魔法かけるね。」
と呪文を唱えだすと珍しいバフが表示される。これは海で息ができるようになる呪文だ
水中に潜ると、直姉の動きが遅くなる。頬を膨らませて、どうやら水中が苦手なようだ。近寄り優しく腕を引く。アスナさんも同じ行為をすると、多少は平気になったらしい
しばらくして、クエストNPCの影が見える。クラインさんは人魚だなんだと言って泳いで言ったが、実際はお爺さんだ
「あの、お爺さん。何かお困りごとですか?」
「この老いぼれを助けてくれんか…」
クエストの内容は、このダンジョン内にある盗まれた真珠を見つけてほしいとのこと。
「じゃあ、前衛は武器の振りが遅いこと、後衛は雷属性の魔法だけ使えないのを気を付けておいてくれ」
「了解」
そして和兄の一歩後ろからダンジョンに入る。
「大丈夫か?クエスト受けんの初めてのニュービーなのにこんな前線出て」
「大丈夫ですよ、私これでもさっきまでいっぱい練習してたんですから!」
「ならいいけど、危ないと思ったら引けよ?」
「はーい」
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