第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「……現場にも、何も証拠とかなかったんですか?」
感情を露わにする裕太をよそになんとか冷静に話を聞こうとする太輔、
だが怒りや悲しみなどいろんな感情が太輔の中を駆け巡っていた……。
「残念ながら、組織を裏付ける証拠は何も……周辺住民にも
聞き込みを行なっていますが有力な情報はまだ得られていません。」
「っ……結局、何も解決できないってことですか……」
「「っ……」」
太輔の言葉に何も言い返さない翔と圭吾、
圭吾は団司が自身に向けた視線と似ていると太輔を見て感じた。
そして自分たちが何もできていないという事を痛感させられていた……。
「っゆりは……本当に組織に殺されたって事ですか?」
「解剖して、体内も隈なく調べましたが
アンドロイドやクローン人間と断定できるものはありませんでした。
全くもって生身の人間、そしてDNAが藤ヶ谷さんと完全一致したことから
遺体は藤ヶ谷ゆりちゃんと断定されたことになります。」
「っ!」_ガタッ!
太輔は思わずその場から立ち上がった。
「っ……」
「……。」
そんな太輔に圭吾は顔を俯かせ
翔は太輔から目を逸らすことなく見ていた。
「っゆりは……ゆりはもう、
この世にいないってことですか?組織に殺されたって、ことですか……」
「……はい。」
「っ……!」
「この組織は、以前お話しもしましたが韓国で韓国人女性アイドルの
殺人事件を起こしています。
こちらも今回の事件同様に胸部を拳銃で撃たれたことが原因です。
遺棄した方法については全く別のものではありますが……」
「っじゃあもう……ゆりの捜査はしないって、ことですか……」
「……はい。我々は引き続き組織の捜査を続行します。
ですが、ゆりちゃんの件は誠に遺憾でありますが
これ以上の捜索は望めません……」
「「っ……」」
「もちろん、組織を捜査していく上で
ゆりちゃんに関する情報が入れば皆さんにお伝えはします。
ですが、『ゆりちゃんはもうこの世にはいない』……と
考えてもらったほうがよろしいかと……」
「っんなあっさり……櫻井さんだって、
昔からゆりを知ってるだろ……なのに、なんで……」
「っ……」