第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
悔しそうに表情を歪める圭吾、圭吾は翔の率いる調査チームに配属され
ゆりの現状を聞かされた時は少し怒りも感じたほどだった。
憲吾にとって一番大切な女の子が誰よりも危険な状況に置かれていることを……
「悔しいけど、今の俺たちにはゆりちゃんが絶対必要なんだ……
ゆりちゃんに、頼るしかできないんだ……。
憲吾に、こんな話はあまりしたくないけど……憲吾のことも聞いたんだ。
ゆりちゃんが、やむなく憲吾に別れ話をして無理矢理突き放したこと……
それでゆりちゃんが思い悩んでたことも知った……だから、
余計憲吾のことは気がかりでね……」
「っ……」_ギュッ…
拳をギュッと握りしめる憲吾、やはりゆりがそういう状況に置かれていると
感じていながらもいざ話を聞かされると組織に対して怒りも覚えた……。
「……普通だったら、調査内容のことを身内でも喋っちゃいけないんだけど
櫻井総監は許してくれてるんだ。
あまり細かくは言えないけどどんな状態なのかくらいは言ってもいいってね……」
「っ何で……」
(普通、こういう捜査って限られた奴しか知らない情報……
何で警察の人間でもない俺に……)
「もちろん、ゆりちゃんにとって憲吾が一番必要な存在で
その逆もある。
櫻井総監も、それをよく知っている……だから憲吾に話すことを許してくれた。」
「っ……」
「ゆりちゃんが憲吾を突き放したことで、
総監も憲吾の精神的負担も大きくなるって思ったんだろうね……」
「っ……」
(櫻井さん……)
「ゆりちゃんが、なぜ憲吾を突き放したのか理由がわかって
少しは気持ちがラクになったんじゃないかな?
ゆりちゃんは、憲吾が嫌いで突き放したんじゃない。
憲吾まで危険な目に遭わせない為に、組織の連中と上手くやりとりをする為に
今の状況を作ったんだ……」
「っ……」
(これで本当に東郷宙が俺に大人しくてろと言った意味がわかった……
やっぱりゆりは、アイツと恋人のフリをする事で情報をもらってる。
つまり、アイツは組織の深いところまで知ってるってこと……)
宙と繋がりができた憲吾、憲吾自身も何か捜査に役立てないかと思い始めた。
ゆりの負担を、少しでも減らしたいと思った……。