第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
ゆりはバッグの中に入れていた手帳からメモ用紙を取り出し
それを剛太に差し出した。
「先生、きっと学校内を監視してるのはジュリさんだけ……
部屋にわざわざ入らなくても大丈夫だと思います……これが、
組織の名前です。」
「っ銀狼……銀の狼って書くのか……」
「それでこの組織ですが、本部は新宿の歌舞伎町にあるみたいです。」
「っ歌舞伎町……!?」
剛太は本部の場所が意外な場所であったことに驚きを隠せなかった。
こんなにも近くに組織の本拠地があったにも関わらず
これまで何の情報も出ていなかったことが……
「私が宙さんから得られた情報は以上です……宙さん、
今度はもしかしたら住所教えてくれるかもしれないですね……
最初は新宿ってだけだったんですけど、昨日はさらに詳細な情報をくれて……」
「っ……ゆり、お前はこれからどうしたいんだ?
俺はこの情報をまた櫻井さんに渡す。
そしたら歌舞伎町を中心に捜査が進む、
きっと大規模な陣営で組織を炙り出してくれるはずだ。」
「……それはツアーが始まる前に、終わらせることができますか?」
「っそれは……正直、俺にはわからない……
櫻井さんにこれを報告しないことには……でもゆりは!
俺らに解決してもらいたいんだろ……?」_グッ…
剛太はゆりの肩を掴んだ。
「っ……先生……」
「俺は……ゆりを守りたい、危険な目には遭わせたくない……!
これ以上、リスクを背負わないで欲しいんだ……」
「っ……」
「ゆり……お前は宙といるだけでも苦しいんだろ?
三船のことが本当に好きだから、辛いんだろ?」
「っ……」
「ゆりは、俺らのこと信頼してくれてるんだよな……?
信用までいかなくても……」
「っ……先生はずっと私を助けてくれました、
櫻井さんも、ママたちを救って私たちのことも救ってくれました。
本当に、感謝しています……」
「っゆり……」
ゆりは目に涙を浮かばせながら剛太を見上げた。
「っ……また、
私を助けてくれますか……!」
「っ!
当たり前だッ!!」_ギュッ!
「っ……!」
剛太はゆりの肩を持ったままギュッと抱きしめた……。