第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「ありがとうございます……」
宙に手を引かれてゴンドラから降りるゆり、
その手を取ったまま宙はどこに向かうのか歩き出した。
「っ宙さん……一体どこに行くつもりですか……?」
「多目的トイレが近くにあったんだよなぁ……
そこなら男女一緒に入っても大丈夫だしっ」
(っトレイで!?)
「ぃ、いや……さすがにトイレでは……汗」
(観覧車も観覧車で嫌だけどトイレはもっと嫌なんだけどっ!!)
ギョッと目を開くゆり、個室と言えど防音加工などされていないトイレ。
いつ誰かが近くで声を聞かれるかわからない為肝がが冷えていくのが分かった。
「ラブホは色々とアウトだからダメだし
オレのうちもまだダメだしっ」
「っ……することしか考えてないんですか……汗」
「だってオレまだ満足してないし!
それに、こんな機会ないしせっかくだからねっ
……大丈夫だって!場所もあまり人目がつきにくい場所だし
閉まってたら別のトイレ行くだろうし!それに!」
「……?」
「いや、別にこれは言わなくていいや。
これ言っちゃうとゆりちゃんが耐えられないかもだし笑」
「へ?」
意味深な宙の言葉に目をパチクリさせるゆり、
宙が言いかけたことは……
「いいのいいの!気にしなくて笑」
(専属SPがオレら監視してるから余計な輩は近づくにも近づけないって
言おうと思ったけど監視されてたって知ったら
ゆりちゃん落ち込んじゃうかもだから言わないほうがいっか……)
どうやら宙も優吾たちの存在には感づいていたようだった。
そんなことを知らないゆりは訳がわからないまま宙に腕を引っ張られていた。
そしてその頃の優吾たちは……
「あの2人、今度はどこ行くつもりだ?
ゴンドラの中ではなんか凄いキスとかしてたけど……汗」
「アトラクション乗る雰囲気でもないよね……帰る感じでもなさそうだし……」
観覧車には乗らず地上からゆりたちのゴンドラを見ていた優吾ら4人。
2人が降りてからも尾行は続けラウールは首を傾げながら優吾に言葉を投げかけた。
「……ま、一度身体も重ねてるわけだ……どっかでするつもりか?」
「ちょいちょい照ちゃん……本当にそんなことになったらどうすんの汗
俺ら、どんな気持ちで監視すればいいのよ……」