第25章 仲間の印
「…さてと、チョッパー自己紹介しとこうか。ここから先はそんな機会ないだろうし…」
「そうだな頼む!!」
頼むって…あんた船長だろ。寒い気候から抜けた今、穏やかであるためやっておこうとふと思った。
「…じゃあ、まぁ…まりも野郎はゾロ。この船の戦闘員。怖い顔だけど優しいよ。」
「おい、雑だな。」
うるせぇ、文句言うな。私はこの船で1番あんたらを知ってる人なんだ。断言できる。チョッパーは真面目にうんうん聞いてくれてる。
「そんで金髪の人はサンジ。この船の一流コックだよ。女性には優しいけど、男には厳しい。」
「…なまえちゃん…一流コックって認めてくれるんだねぇぇ〜〜〜♡」
「麦わらの一味唯一の華、航海士のナミ。お金のことでナミを怒らせないことだね。」
チョッパーは私の説明でちょっと震えた。さっきまで優しかったから、怖いところを想像できないんだろう。まぁ怖さはDr.くれはくらいかな?
「鼻の長いのが狙撃手のウソップ。百発百中、面白い話や細かい作業なら彼に頼ることだね。」
「おぉ…意外と優しい紹介だった。」
「あとビビり。」
「うおいっっ!!!」
「あ、あとツッコミ役。」
「もういいわ!!!」
ニコニコとウソップの紹介に付け足して行くと、チョッパーは少し笑いだした。よかった、少し緊張はほぐれただろうか。
「今…一時的かもしれないけど、こちらアラバスタ王国王女ビビ。とても優しいよ。」
「よろしくね、トニー君。」
「そんでビビの相棒、カルー。乗り心地花丸、抱き枕花丸!」
「ク、クエー…」
なんか納得のいかなそうな顔してるなカルー。この二人は紹介が楽でいいわ。好き。
「そんで船長のルフィ。懸賞金3000万ベリー。お肉大好き冒険大好き仲間大好き。」
「えっ!?賞金首なのか!?」
「そうだぞ!!」
心底ビックリしたようだ。まぁあんな強かったらもっと懸賞金上がってもいいと思うんだけどね。