第25章 仲間の印
「バ…バカヤロー、そんなの褒められても嬉しくねぇよ!!コノヤローが!!」
「「嬉しそうだなー」」
盆踊り?みたいな全身で嬉しさを表現するチョッパー。また分かりやすい奴が仲間になったな
「ところでなまえちゃん、“医術”って何のことだ?」
「………え?チョッパーは船医になるんだよね?……お医者さんじゃん。」
当たり前のように答える。Dr.くれはの助手だし、私に薬を調合してくれた。私はてっきり、チョッパーは船医になるのだと思ったんだけど…少しの沈黙
「何ィ!?チョッパーお前医者なのか!?」
「あんた達、チョッパーを一体何者のつもりで勧誘してたの?」
「7段変形面白トナカイ。」
「非常食。」
非常食!?マジか、サンジらしいっちゃらしいけど、仲間は食べないでほしいよね。サンジの言葉にビビって逃げ腰になってるチョッパーをナミが止める。
「あ……しまった!!おれ、慌てて飛び出してきたから医療道具忘れてきたっ!!」
「………じゃこれは?ソリに乗ってたけど…」
「おれのリュック!!何で…!?」
「何でって、あんた自分で旅の支度したんじゃないの?」
チョッパーは心底驚いた顔をしていた。これは自分で入れてないんだな。そうだとしたら浮かぶ人は一人だ。
「……………Dr.くれはか…」
「結局あんたの考えてること全部見透かされ見ちゃってたわけだ。素敵な人ね…」
「「アッハッハッハッハッハ」」
ルフィとウソップがヨサクから教わったというドジョウスクイ的な踊りをしていた。鼻と口に棒を突っ込んで…痛くないのか。
「ういヒョッハーおええおやうあ(おいチョッパーお前もやるか)!!」
チョッパーもそれを見て真似をし始めた。…好奇心は強いようだ。というか、流されやすいというのか。
「よーーし、てめぇらみんな注目ーーっ!!!えー、ここでおれ達の新しい仲間、“船医”トニートニー・チョッパーの乗船を祝し、あーーー改めて乾杯をしたいと思う!!」
ルフィが騒いだり、ゾロとサンジが喧嘩し始めたり号令をかけたウソップの声がかき消される。
「おれさ…………こんなに楽しいの初めてだ!!」
「新しい仲間に!!!乾杯だァア!!!!」
「「「「「「カンパーーーイ!!!」」」」」