第10章 海常高校戦:延長戦④
真弓子『先輩、クラブに行かないと・・・///先輩・・・駄目ですよ。こんなところみんなに見つかったら・・・』
笠松は体育館の準備室に入ると突然真弓子を抱き締めた
真弓子は入口を気にしながらも笠松の腕から逃げようとはしなかった
笠松「なぁ、真弓・・・何で俺なんだ?松井はともかく、黄瀬のように格好よくもないし、青峰のようにバスケが上手いわけでもない。キャプテンだが赤司のように絶対的にチームを引っ張ってるわけでもない。情けないくらい女の子が苦手で、真弓と付き合わなかったら、多分今も誰とも話すことなんて出来ないほど情けない。真弓が他のやつを好きにならないか不安で仕方ないんだ・・・」
笠松は真弓子の肩に顔を埋めると、腕に力を込めた
真弓子『///先輩は格好いいですよ?私を助けてくれた時だけじゃなくて、いつも格好いいです。バスケしてる時が一番ですけど。先輩のバスケ、私好きですよ。大ちゃんは特別です。それに先輩、ちゃんとみんなに慕われてます。赤司くんのように力じゃなくて、先輩の優しさにみんなキャプテンとして信頼してるんです。私のほうこそ不安なんです・・・最近先輩の周りで、綺麗な娘沢山見るから・・・何処にも行かないで下さい・・・』
真弓子は瞳を潤ませると笠松にギュッとしがみついた