第5章 海常高校戦:第3クォーター
真弓子『///!!ラ、ラブラブって!!違うよ!!変なヤツに絡まれたから助けてくれただけで!!』
恥ずかしい事を言う桃井の誤解を解こうと、真弓子は必死で言い訳をした
桃井「はいはい、興奮しないの。けど、よかったね。王子さまが見つかって」
桃井は慌てる真弓子を見て面白そうに笑った
真弓子『なんでわかったの?・・・』
笠松への気持ちに気が付いた桃井を、真弓子は不思議そうに見つめ返した
桃井「だってあの事件以来無理して笑って、毎日無気力に過ごして心配だったんだから。それがいきなり《海常高校に行く》って嬉しそうに言うんだもん、誰だってピンとくるよ。きーくんは一緒の学校って単純に喜んでたみたいだけど、恋愛に鈍い大ちゃんでさえ不審がってたんだもん。笠松キャプテン、恋愛にはかなり疎そうだけど、真弓子ちゃんには優しいし、普通に話が出来るみたいだし。とにかく、頑張って!!」
桃井は真弓子を励まし、ウィンク付きで笑いかけた
真弓子『///うん・・・頑張ってみる』
真弓子がはにかみながら笑った笑顔は、桃井が中学時代に見ていた真弓子の本物の笑顔だった