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【テニプリ】君の未来【中編】

第10章 12月 イベント目白押し




「出来たで~!!」


二日掛けて出来たのは、部室を掃除して出てきた四天宝寺男子テニス部の試合記録と選手記録。


ファイルを持ち帰ってそれを見ながら自分なりに今年の記録をまとめたのだ。


(来年、役に立つとええな・・。)


そんなことを考えながら来年はウチらはいないんだということをしみじみと感じた。


時計を見ると夜の11時半すぎ、あと30分もすれば今年最後の日となる。

(明日は家の大掃除やろか・・・。!!!)







次の日は予想通り、朝から家の大掃除が始まった。

「真希ちゃーん、ちょっと降りてきてや。」

「おん、今いく。」

自分の部屋の片付けをしているとお母さんに呼ばれた。

「ごめんね~。二人じゃあ持てなくて。」

家はお父さんとお母さんとウチの三人家族のため大掃除には圧倒的に人数が足りないのだ。

それなのにお母さんが毎年大掃除のついでだといって模様替えなんかもするもんだからソファみたいに重いものも三人で運ばなくちゃいけない。



「真希、もうちょいそっちにずれへんか?」

「行けるで。」

お父さんに言われて壁押し付けるようにソファを押すとピッタリと収まった。



「もうええ?部屋に戻るで。」


部屋に帰ってきて片付けを再開していると、携帯の着信のランプが光った。

「もしもし。」
「真希先輩?光ですけど。」


「おん、どしたん?」
「先輩の予定を聞こうと思ったんすわ。明日初詣行きません?」

二つ返事で行くことを伝えると、時間と場所を話し合って電話を切った。



(よう考えたら初電話やったよな・・・。)



もう少し長電話すれば良かったと思ったが日も暮れてきたので残りの片付けを早めに終わらせた。


「なぁお母さん、明日初詣行ってくるわ。」

「あら、部活の人たちと行くん?」
「あっとるけどちょっとちゃうかな・・。」


(初詣なんて何年ぶりやろ。)
向こうに居たときは神社が近くになくて初詣なんて行ったことがなかった。
まだ大阪にいたとき家族で行った初詣以来だ。


(楽しみで眠れなさそうやな。)
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