【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第13章 海水浴へGO!
元太君達と近くの浜辺へと向かえば一直線に海水に足をつける二人を少し離れた場所で微笑ましく眺めていると近付いてくる人の気配に密かに眉を寄せる。
女「あ、あの…お一人ですか?もし良ければご一緒しても?」
『悪いが一人じゃねえ。他を当たってくれ』
どこか緊張したように声をかけてきた女性。見た感じ大人しそうに見えるのだが人は見かけによらないな。
こういった相手はハッキリと断るのが一番だと今までの経験上嫌という程に身に染みているので視線を一度だけ合わせてすぐ外し、もう言うことはないと無言を貫けば去って行く足音が聞こえて溜息吐く。
光「蒼井お兄さん!見てください!」
元「こんなデッカい貝殻見つけたぞ!」
『お、本当にデカイな。…二人共、海は楽しいか?』
光・元「「もちろんッ!」」
『ははっ、それなら良かった。ほら、しっかり遊んでこい』
ずっと砂浜で何かを探してるとおもえば大きな貝殻を見せにきた二人。そんな二人に問うと笑顔で頷く姿に日々の疲れが癒されるなと思いながらまた砂浜へ駆け出す様子を見つめ、強い日差しに目を細めていると再び感じる近付いてきた気配。しかし今度は誰よりも知っているものなので笑み浮かべて振り返る。
安「一人で先に行くなッ。また昔みたいな事に…『ちょうど今さっき知らねえ女から声かけられた』…はあ!?」
安「チッ、ほんと油断も隙もないっ…」
『こらこら、顔すげえことになってんぞ』
俺の心配する幼馴染に過保護すぎやしないかと心の中で呟きつつ、ポアロに透目当てで来るJKに今の顔を見せてやりたいものだ。
歩「蒼井お兄さーん!!!元太君、光彦君!!」
『お、歩美ちゃん』
未だに隣で少しは危機感がどうとか自覚がどうとか口煩い幼馴染の言葉を右から左へ聞き流している最中、聞こえてきた女の子の声に顔を向けると小走りで此方に来てる歩美ちゃんに手を振り、その後ろを追うように歩いてくる蘭ちゃん達の姿。
園「うおッ、イケメンオーラがヤバイんだけどッ!」
蘭「ちょ、ちょっと園子…っ…」
『はははっ、園子ちゃんは面白いな』
俺と零を交互に見てから何やらテンションの上がる園子ちゃんに可笑して笑い、そんな園子ちゃんを少し恥ずかしそうに見ている蘭ちゃん。
……癒されるッ!