【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第12章 トライアングル
暫く(主に零が昴に対して)睨み合っている二人に触らぬ神に祟りなしとやらでお冷をチビチビ飲んで早く料理よ来い!と思っていれば俺の想いが通じたようで、運ばれてきたパスタにさっさと食べて帰るぞとお手拭きで軽く手を拭く。
『……ま、とりあえず食おうぜ。冷めちまったらもったいねえ』
「…たしかに。せっかくの料理が冷めてしまう前に食べましょう」
そんな俺と昴の言葉に未だ不服そうな顔をする零ではあるが言っていることは正しいので渋々といったように手を合わせ、それを見てから俺も昴も同じように手を合わせてフォークを持ち食べ始めた。
『ん、美味いッ。ほうれん草とベーコンはやっぱ相性抜群だ』
「ナスと鮭をトマトソースで味付けしているのも良いですね。悠、僕のも食べてみますか?」
『お、サンキュ。…コレも美味いな!ほら、俺のも食ってみろ』
「本当、美味しいッ。同じ味を再現は難しいですが、似たものは作れると思いますので今度作ってあげます」
「………………………」
零と二人で食事をするときと変わらないやり取りをしているとまたもや感じる視線に今日は本当よく見られるなと苦笑い浮かべ、そんな俺に何を思ったのかフォークに昴が頼んだパスタを巻いて差し出してこられ……え、コレを食えと?