【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第12章 トライアングル
『…お、昴じゃねえか。買い物か?』
「悠さん、お久しぶりですね。先程の質問ですが買い物ですよ。珈琲豆が切れてしまったので」
『そうなのか。っと、買い物の邪魔したな。んじゃまた…「あの…」…?』
「もしこの後予定がなければ…ご一緒に昼食でもどうですか?」
ここしばらく何かと事件やゴタゴタに巻き込まれていたので今日こそは平和に過ごしたいものだと心の中で呟くなか、料理が壊滅的なので昼食は外で食べようと自宅を後にして数分。ふらりと立ち寄ったデパートで見知った人物に声をかけたのだが、それが後々面倒な事態を招くとはその時の俺は分かっていなかった。
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「此処のパスタが美味しいと聞いたので一度食べてみたかったんです。ですが、さすがに男一人でってのは目立ってしまいますから…悠さんが居てくださって良かった」
あの後とりあえず昴の目的でもある珈琲豆の購入に付き合ってから以前から行ってみたかったらしいパスタ専門の店へと入り、確かに昼時というのもあってOLや主婦が多くみられることから男一人で来るのは少し勇気がいるなと少し店内を見渡してから窓際の席へと案内されて腰掛ける。
「何にするか決めましたか?…僕は、このキノコとトマトのスープパスタにしましょうか」
『そうだなあ……んじゃ俺はほうれん草とベーコンのペペロンチーノにすっかな」
「決まりましたね。では注文を頼みましょう」
お互いに食べる物が決まれば呼び出しボタンを押して店員に注文してくれている昴を見ていると携帯の振動に誰だとソレを取り出し表示された名前に一瞬目を見開き、そのままこっちを見ている昴に目線で悪いなと告げてから通話ボタンを押した。
『おう、どうした?今日は仕事だったろ?』
【ああ。だが思っていたよりも早く終わったから、たまには外で昼食でもどうかと思ってな】
『そうなのか?…あー…でも悪い、実は今…「悠さん、すみませんが少しお手洗いに行ってきますね」…お、了解』
【…悠…今誰かと一緒に居る…のか?…(今の声…どこかで…)】
『ん?ああ、ほら前にスーパーで良い野菜を教えてくれた奴の話したろ?そいつだよ』
【……そいつの…名前は?】
『昴、沖矢昴だ』