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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第2章 帰ってきた幼馴染


『ぐうッ!!!!!!っ、全員伏せろ!!!!』


テロ犯がまだ残っていたのか拳銃の発砲音が響くよりも早く標的になっていたSWAT隊の身体を突き飛ばし、腕と腹に走る激痛に表情を歪めながら腰にさしていた銃を取り出しテロ犯の足と手を打ち抜く。
すぐさま他の隊員も銃を構えて他にも居ないかを緊張した面持ちで見渡しながら「大丈夫かッ!?」「救助班早くしろッ!」と声をかけてくるが痛みで上手く返答できたかは分からず、次第に沈みゆく意識に今ここには居ない幼馴染の顔が脳裏に浮かんでプツリと消えた。









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「……………は?………今、何て……」


「先ほどCIAから連絡が入ってな…蒼井が撃たれ、っておいッ!降谷ッ!!!」


後数日もすれば帰ってくる幼馴染と会話をしたのは昨日だった。『早く零の手料理が食いたい』『お前の小言がそろそろ恋しいぜ!』なんてそんないつとも変わらない話をしていたのに…どういうことだ、アイツが…撃たれた?何がどうなってそういう事態になった?
真剣な表情で静かに告げてくる上司の声に心臓がドクドクと煩く鳴り響き、背筋を這う冷たいものに冷静でいられるわけもなく上司の話を途中なかばで部屋を出た。


ふざけるなッ!銃で撃たれたって…っ……くそッ!!!




………悠ッ!!!!!!







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その後は本当に大変だったと後々風見からしつこく聞かされた。
撃たれたものの意識もしっかりしているので数日入院すれば問題ないという上司の話を最後まで聞かずに飛び出し、今すぐにでも飛行機に飛び乗ってアメリカに行かんとする降谷を必死に止める部下。その何ともいえない光景を想像すれば申し訳ないなと思いながらも自分を心配しておもってくれる幼馴染に幸せを噛み締めていたのは秘密だけどな
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