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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第11章 怪盗キッド


「蒼井さんと安室さんまだ来てないのかな?」



「大丈夫だよ蘭姉ちゃん。あの二人一緒ってなると間違いなく目立つからすぐに…って、噂をすれば…」



天井にぶら下がるシャンデリアに高級な絨毯、こんな場所に居るのはやはり有名人や著名人といった人間が大半を占めていて。皆がそれぞれ社交辞令をしたり美味しい食事を楽しんだりとしている空間に登場した二人の男。
一人は褐色の肌に明るい髪、常に爽やかな笑みを浮かべていて白を基調としたスーツがまた更に彼を引き立てている。
そしてその隣に立つ軽くセットされた黒い髪に青みがかった瞳、隣の彼とは正反対で紺色のスーツを見事なまでに着こなしているだけでなくどこか鋭さを感じさせる眼差しがより彼のカッコよさを引き立てており、周囲の女性や男性からの熱い眼差しを一気に集めてしまった。



「悠、顔が怖いですよ」




『………うっせ…。だからこういう場所って嫌いなんだよ…』




二人の登場によりざわつく会場内に小さく舌打ちする幼馴染に苦笑いし、昔から何かと人の目を集めてしまうせいかこういった場を誰よりも嫌っているので今日この場所に居ること自体が奇跡に等しい。
そんな悠には悪いのだが正直スーツ姿がカッコよすぎてヤバい…。



「悠さん!安室さん!遅かったね!」




「ああ、彼がやっぱり帰るって駄々をこねたものだから時間かかってしまったんだ」



『………おい、誰が駄々をこねた。勝手言ってんじゃねえよ』




「…アハハ…(帰ろうとしたのは本当なんだろうな…)」



「もお、コナン君!一人で行ったらダメでしょ!って、#NAME2#さんと安室さん!?そのスーツすっごく素敵ですッ!!」




『おう、サンキュ。そういう蘭ちゃんもその赤のドレスすげえ似合ってる、可愛いよ』





「っ!!あ、ありがとうございます…ッ…」



周囲の視線に#NAME1#の機嫌がどんどん降下していくのを隣で感じて変わらず苦笑いを浮かべていたのだが、無事合流できたコナン君と蘭ちゃんの姿に少し表情も穏やかになっているのを見て良かったと安堵しつつドレスを褒められ頬を赤くしている蘭ちゃんには少しばかりの嫉妬を感じて一人溜息を吐いた。
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