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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第10章 キャンプへ強制参加!


「…悠、そろそろ時間です」



『へいへい、りょーかい』



思いのほか長いこと話していたみたいで、ずっと聞く側にいた零からの言葉に面倒だが仕方ないとコナンの頭をポンポンと撫でる。



「何かあったの?もしかして事『ストーップ」…え、え??」



『さっき言ったろ。あんま首突っ込むなよ、って』



「う…っ…。…ごめんなさい…」




『分かればいいんだよ。それに…こっからは俺達の領分だ』




「………え…それじゃ蒼井さんって…!?」



さすがに気付いたようで少年の驚いた表情に満足し、そろそろ本気で行かなければと歩き出そうとして一つ大事な事を言い忘れたことに気が付きコナンの耳元へ顔を近付ける



『お前、推理する時はもうちょっと周りに気を付けような?まぁ俺だからってのもあるが…あれじゃそのうちバレるぜ』



「なッ!!!?」


キャンプ場での事件を解決したのがハッキリとコナンだということを小さな声で囁いてやれば当然驚きを露わにするその姿に喉を揺らして笑い、まだ何か言いたそうな顔をするコナンを無視して早くテントに戻れと最後に告げて零と共にその場を後にした。

________



『んで、お前はさっきから何ニヤニヤしてんだ』


コナン君と別れてから先ほど彼が口にした言葉『今後お前が零の正体を知ったせいでコイツの身が危なくなったその時は…』の台詞がずっと頭の中で何度もリプレイされていて、抑えようと思っていてもできない表情の緩みを指摘してくる悠にとりあえず目尻下げて誤魔化していればタイミングよくかかってきた電話に内心ホッとし、すぐさま出ると聞こえてきた部下の声。


「風見か。……ああ……は?…っ、それで?……詳しい話は後で聞く。とにかく今は逃走経路になりうる場所は全て封鎖しろ。また連絡する」


『…なんだ、逃げられたのか?』


「はぁ……。ああ、公安が追っていることがバレたらしい。…とにかく追うなら俺達の方が確実だ。…悠…」



『了解。んじゃま、ささっと捕まえに行きますか』



風見から再び連絡が入り、その内容に舌打ちしたいのをなんとか耐えてから今出来る範囲での支持を出して電話を終了させ、そんな会話の様子からおおよそ察知した悠の言葉に本当心強い幼馴染だと表情を和らげた。
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