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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第10章 キャンプへ強制参加!


「……何、さっきから人のことジロジ見て」


『ははは、悪い。哀ちゃんの雰囲気が俺の妹に似ててな』



「…貴方、妹居るの?」



『ああ、一回り下に一人。もうここ数年連絡とってねえんだけど』



「……ふーん……」



どうやら無意識に見ていたようで怪訝な表情を向けてくる彼女に悪いと謝りながら話せば話すほど妹と話しているような感覚に自然と頬も緩み、そんな俺をチラリと見てからすぐまた小説へ視線を戻してしまった哀ちゃんにこれ以上邪魔しても悪いかとテントのすぐ近くの森林へと足を向ける。



「……何処行くの」



『特にやることもねえから夕飯に必要な薪の代わりになる枝でも探してこようかと思ってよ』



「…………私も行くわ」



『……え?』



「暗くなる前にさっさと済ませましょ」



零達もまだ戻ってくる気配がないので暇な時間をどうやって過ごすかと考えた結果夕飯作りに必要な薪の代わりになる枝でも取ってくるかと考えていると私もと告げてきた彼女に驚き、まさか一緒に行くと言うとは思ってなかったので先に森林へと歩き始めたその後ろ姿を慌てて追いかける。



『コレなんか丁度いい大きさだな』



「…………」



『………なぁ、薪集めなら俺一人で出来るし…戻ってて「何、私が居ると迷惑なわけ?」…め、迷惑ってわけじゃ…』



「ならさっさと集めましょ」



『……ん、ありがとな』



雰囲気は妹に似ているが分かりにくい優しさは幼馴染に似ていることに目尻下げ、手伝ってくれる彼女へ感謝の気持ちを込めて頭をそっと優しく撫でると嫌がられるかと思ったのだが怒る様子のない彼女に安堵と嬉しい気持ちに緩む頬を抑えることが暫くはできそうにない。



「……ちょっとニヤニヤしないでくれる?」



『あはは…そいつは無理だッ!』



「……はぁ………」



「あー!!哀ちゃん!!それに蒼井お兄さんも!!」



「二人とも何処行ってたんですか!」



『枝集めだって。少ないよりかはいいだろ?…哀ちゃん、ありがとな。後は俺が運ぶから上に乗っけてくれ』



「そう?それならお願いするわね」



俺達がテントの元へと戻れば他の皆も帰ってきていたようで、口々に何処で何をしていたのかを聞いてくる子供達に答えながら彼女が持っていた小枝を受け取って運んだ。
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