【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第6章 小さな名探偵
「な、な…ッ!!?ちょ、悠ッ!?」
『熱はねえけど少し疲れてんじゃねえか?顔色も少し悪いし。今日ははや…』
「「「きゃーーーーーーーーッ!!!」」」
『「!!!!?」』
店に来てからというものの何故か表情が暗くなっていく零の姿に少しの間様子見していたのだが、梓さんの呼びかけにも全く反応をしないことに本当にどうしたのかとさすがに心配になり、熱があるのでは?との言葉に今朝はとくにそんな感じはなかったのだがと思いつつ零に近づき前髪を片手で上げながら互いの額を重ねた。
最初は本当に心配しての行動だったのだが至近距離になった零の驚いた表情が次第に赤く染まっていくのを見て可愛いとおもわず思ってしまい内心ドギマギしていると、すぐさま店内に響き渡る黄色い悲鳴にさすがに少し驚き近付けていた顔を離す。
「見ました!?イケメン同士が額をコツ、って!ヤバい…ものすごくドキドキしちゃった!」
「うんうん!私、そっち方面はあまり興味なかったけど……コレはイケるッ!!」
「え、あの…園子さん?梓さん?」
『……(俺しーらね…)』
叫んだかとおもえば今度は頬を赤くさせて何やら興奮したようにキャッキャし始める女性陣にどう対応すればいいのか分からず困っている零、それを見て取り合えず面白いので俺は傍観を決め込むことにした。
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突然な女性の叫び声に少なくなったとはいえまだ店内にお客さんは残っているわけで当然何事だと驚いては騒ぎの中心となった女性三人と男二人へ視線がそそがれ、それに肩身の狭さを感じてすぐさま騒がせてしまったことを謝罪してその場をなんとか収めることができた。
『あー…ん、なんか悪かった。ついいつもの癖っつーか…』
「いつもの癖!?えっと…いつもお二人はそんな感じなんですか?」
「え……っ、ち、違いますよ!えっと…あ、コイツ一回り下の妹が居て…そ、それで…」
『妹の癖なんだよ、額合わせて熱測るやつ。それを小さい頃からやってるもんだから俺もそれが普通になっちまってさ』
未だ興奮冷めやらぬといった感じの女性陣に再度謝罪をし、先ほどの行動が一回り下の妹の影響のせいだと告げると「なんだ…」「BLの予感だったのに…」と何故か残念がられてしまい複雑な気分になってしまった。