第35章 商人の嘘は神もお許し
とあるラブホテルの一室でたたずんでいると、ドアをノックされた。
わたしはドアスコープから外を確認し、
「来てくれたんですね」
笑顔でドアを開いた。
そこには時雨先生が複雑な面持ちで立っていた。
「ああ……」
「誰かに見つかったりしませんでした?」
軽口を叩くと、時雨先生は気まずそうに目を伏せる。
わたしはふふっと笑って時雨先生を中に導く。
「どうぞ、入ってください」
時雨先生は部屋に入ると、目を見開いた。
「……ッ……!」
「ふっ……ふぅっ……」
時雨先生の目線の先には、広いベッドに全裸で寝転がされた青年がいる。
ふーふーと荒い呼吸音と共に身体を震わせている。
後頭部の後ろで両手の平を組むように手枷をされ、汗ばんだ両脇や水を弾くような腹筋を無防備に晒す。
その上両腿に開脚ベルトを通され、首に掛けられている為に脚はM字に開かされたまま固定されている。
そそり立った男根には電動オナホールを被せられていた。