第23章 酒は詩を釣る針
『……はあっ……』
わたしは画面を見上げて笑う。
「一人で放置されてたのに、随分可愛い声出すんですね」
意地悪く言い、時雨先生の頂をぴんと弾いた。
時雨先生はぐっと顔を歪める。
「うッ……!」
わたしは指先で先端部分を円く擦る。
ピクッピクッとひくつき、服にじわっと蜜が広がる。
「あんなに身体もじもじさせて、テレビ見ながら何考えてたんですか?」
「あっ、あ……!」
テレビから漏れる衣擦れの音、切なそうに拘束具を揺らす時雨先生の喘ぎ声。
「ねえ?」
時雨先生はハアっと息を飲みこみ、仰向けに寝転がる。
両手をぐいぐいと押し上げて、手枷をアピールする。
吐息混じりの声で、涙ぐんだ。
「丸木戸……もうこれ、外し、てぇ……いっ、イキたい、射精、させて、出したいぃ……っ」
「ん?そんなこと考えてずーっと待ってたんですか?」
時雨先生の肉棒を布越しにしこしこと擦る。
じわあっと溢れた蜜で湿った服で摩擦する。
「あっう!あぁ、あッ!」
時雨先生は足枷のせいで思うように動かせない脚を擦り合わせ、躰を揺り動かす。