第23章 酒は詩を釣る針
興奮気味に見入っている永夢くんから、聖くんへと目線を投げる。
「本番はここからですよ」
「えッ、なっ……嘘だろッ!」
わたしはベッドに乗り、聖くんに跨った。
聖くんは強く身体を動かし、ベッドをギシギシと揺らす。
わたしは眉を顰める。
「暴れちゃダメって言ってるじゃないですか……ほら、赤くなってますよ」
聖くんはわたしの言葉も耳に入らないようで、身をよじっては激しく藻掻く。
「あ、あ!無理ッ!だってそんなの無理だッ!入らないっからぁ!」
聖くんの目線がバイブに集中し、ごくんと喉が動く。
「そ……そんな、モノ……っ」
掠れ声で言い、わたしをきっと睨んだ。
「僕にそんなことしていいと思ってるのかよっ!」
わたしはパチパチと瞬きして、ふふっと笑んだ。
「な、何だよっ、何が可笑し……」
聖くんのそそり立った肉棒を握り締めた。
「んッ!う!は、あっ!」
手の中でビクビクと反応する性器から、ドロッとした蜜が滲み出る。
「……こっちはそう言ってないみたいですね」
「いっ……あっあっ……!」