第23章 酒は詩を釣る針
「あッあああ!おッ、ぅうっ!」
指を抜かれた聖くんの後孔がくぱっと開き、
「ひ……ひぅ、ぁ……っ」
トロトロになった穴からたらっと、いやらしくローションが垂れた。
ひくひくっとモノ欲しげに開閉し、
「あ……あ……」
聖くんは蠱惑的な声を上げた。
そのままベッドにくたりと横たわる。
膨らんだ肉茎からどろっとした蜜が先端部から滲む。
聖くんは目の焦点が合わない程ぼんやりとして、甘い吐息を衝く。
息を切らして身体を火照らせる姿が官能的で、わたしの下腹部はちりちりと熱を持つ。
わたしはベッドから下りた。
「永夢くんが折角舐めてくれましたけど」
素手の方の手を使いデスクからコンドームを取り出す。
口にくわえ、封を開けた。
ゴミ箱に包装と着けていたゴム手袋を捨てる。
机の上のペニスバンドから、装着されている玩具を外した。
コンドームを被せ、根元までくるくると巻き下ろす。
「え……?そ……それ、そういうふうになってるの?」
永夢くんが興味深そうにわたしに尋ねる。
「はい、こういうふうに……」
わたしは頷き、玩具のスイッチを入れる。
男根を模したソレが激しく振動を始めた。
僅かな音と共に全体が震える。
スイッチを切り替えると、うねうねと蠢いたり、こね回すように乱暴に動き回る。