第23章 酒は詩を釣る針

わたしは腰を浮かせ、保健室の備品置き場から薄手のゴム手袋を手に取った。

片手に嵌めたら、素手の手でローションのボトルを取る。

掌にたっぷりと粘液を零した。

聖くんの不安と興奮の入り交じった視線がわたしに突き刺さる。

わたしはそれに応えるように、

「ふっあぁッ！」

聖くんの逸物を濡れた手で 包み込んだ。

くちゅくちゅと水音を上げ、竿の先っぽから下へとゆっくり扱く。

「あッあッ……！」

張り詰めた竿がびくっと脈打ち、繋がれた鎖が激しく音を立てる。

ローションをたっぷりと全体に馴染ませ、添えた手を動かす。

先端部分を弄り、根本を掴んだ。

下から上へと焦らす様に擦る。

「やっ……ぁ……ッ……」

ローションまみれの陰茎から、更に蜜が溢れる。

ぬるぬるの手のひらで聖くんの竿を優しく撫で、蟻の門渡りを滑る。

「ひ、ぅ……ッ」

手で愛撫しながら、きゅんと窄まった後孔に指を突き立てた。

「うッあ……あ、あぁっ！」

聖くんの顔色が変わる。

先端部分がビクビクッと勢いよく跳ね、鈴口は透明な水溜まりを作る。