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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第21章 色気の欠片もないのだよ






「だっはー生き返るわー。」


「それ、昨日も聞いたのだよ。高尾。」


「んぁ?そーだっけ?んなことより、腹は括ったか?」


「・・・・・まあ、それなりに。」



2人並んで湯船につかり、真ちゃんは俯きながらボソボソと話した。図体デカいわりに小心者なんだなあ、なんて、口が裂けても言えねぇけど。



「山田には、悟られねぇように3人で海散歩しよーぜって誘ってあっから。」


「あぁ。わかった。」


緊張してんなぁ、真ちゃん。
身体がっちがっちじゃねぇか。


ぷっ、と笑いそうになるのを必死に堪える。



「先に出るのだよ」


「おう。真ちゃんさ、」


「ん?」


「頑張れよ。」


「あぁ。」


「もしダメだったら、慰めてやるよ」


「ふっ、常にオレは人事を尽くしている。が、こればっかりは分からない。」



珍しく弱気じゃん、口を開くまえに真ちゃんがオレに放った言葉は今まで彼の口から聞いたことのない感謝の言葉だった。



「高尾、ありがとう」



明日は嵐だな。
真ちゃんを送り出し、湯船に潜る。



「ぷはーっ」


「あ、花子と一緒にいる・・・高尾くんだっけ?」

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