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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第28章 すぐ終わらせるって言っただろ?






『うわー、やっぱ綺麗だね。』


「あぁ。流石新しい学校なだけあるな、誠凛。」




風邪を引いてから1週間。
真ちゃんにも移ってしまい、2人で丸3日寝込んでしまった。


部活に参加するようになると、真ちゃんは先輩たちに(主に宮地さん)私との仲をいじられていた。


ちょっと前までの真ちゃんだったら、人を寄せつけないオーラを放ってツンケンしていたと思うが、最近の真ちゃんは少し丸くなったようなそんな気がしていた。


それが、私と付き合い出してからなのか、黒子くんと試合をして負けたからなのかは分からないが、何れにしても前よりも真ちゃんが周りと仲良くしていることがとても嬉しかった。



『体育館こっちで合ってるかな?』


「あ、あそこじゃないか?」



そして今、私たちは誠凛高校に来ている。


雨の日に鉄平さんに借りたTシャツとビニール傘を返しに来たのだ。なんとなく手ぶらじゃ申し訳なく、彼の好きな黒あめを何袋か買って持ってきた。


最初こそクッキーの1つでも焼いてお礼しようかと思ったが、実を言うと料理はめっきりであまり、いやかなり得意ではない。


余談だが、バレンタインのチョコを以前真ちゃんに渡したとき食べてすら貰えなかったのは中1のときだった。


そんなこんなで、クッキーを作るのを諦めた私はコンビニで買える黒あめを手土産に選んだのだ。


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