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怖いのは苦手です【ONE PIECE】ドフラミンゴ夢

第2章 Who are you?




大きな男が急に下に降ろしてくれたかと思えば、ようやく布を掻き分けて首を出した先で彼は態度も大きくソファに座っていた。





「…まだ名乗ってなかったなァ?」





サングラスはそのままに先程とは違いピンク色の羽毛のようなものを肩にかけている。





「俺はドンキホーテ・ドフラミンゴだ」

「ドフラ…ミンゴ……??」





目が合うと男はニヤリと変わらぬ笑いを浮かべながら名乗り上げた。


ドクリ…と、その名前を聞いた途端何故か頭が冷える思いがした。

「突然、若を呼び捨てにしやがった」と後ろの男がいきり立つのを目の前の男…ドフラミンゴが片手を上げて制す。





(ドフラミンゴ…ドフラミンゴ……なんだろう? どこかで聞いたことがあるような………)





「お前が選べ」





私の中の引っ掛かりなど気にも止めぬまま、男は続けて言葉を紡ぐ。




「俺についてくるなら当面のお前の命と生活を保証してやってもいい」



それは、とても重要な話だと単語が物語っていた為、考えを一旦追いやり、ドフラミンゴを見る。

試すような、楽しむようなその様は、私がどちらを選ぼうが、まるで大したことではないと言っているようだ。

きっと、実際そうなのだろう。





「ナァ、チャン…お前は俺に飼われるか?」







飼われる?

………この男に…?







それはどういうことだろう?



今さっき、戦闘という恐ろしい場面に直面したばかりだ。
これまでの私の生活には無縁だったもの。

空気から察するに、この男にとってあんな事は日常茶飯事なのだろう。

その彼に飼われるという事は、私自身もその危険の傍に身を置くということ。





チラリ。



考えながら俯きがちになってしまっていた視線を少し上げてみる。

やはり、何度確認してみても、まともな人間には見えない。

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