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怖いのは苦手です【ONE PIECE】ドフラミンゴ夢

第2章 Who are you?






「フッフッフッ…おい。

お前、ここが異世界だって言ったら信じるか? なぁ、ちゃん?」






「………………は?」






失礼な反応とは思ったが、つい口に出してしまった。

ハッと口を手で押さえたけど、彼はそんなことは気にしていないらしく、むしろジッとが答えるのを待っている。

だが、あまりにも突拍子もない話。
意味が分からなさすぎての頭がついていかなかった。







「いや……異世界って…え? ここ……が? そんな…で、でも…じゃあ、なんで言葉が通じてるんですか??」




「さあな」







大して深く考えていないのかサラリと流すと、彼は丸めた紙を幾つか投げて寄越した。






「文字は読めるのか?」


「え? ええ。あっ……えぇっと、これは……新聞? ………英語…でもないし…… あ、あの………ごめんなさい、この文字は見たことが無いです。」


「なら、その海図で知ってる場所があるなら教えろ。この世界の大まかな海図だ」






かいず??



なんだか分からずに丸まった紙を開くと世界地図のようだ。

とはいえ、世界地理など曖昧な記憶。

には到底わかる気がしていないのだけれど。



そう思いながらも、一応一通り見つめてみる。





……………わからない。








「えっと、これって世界地図ですか? アメリカはどこでしょう?」


「アメ? なんだ、そりゃ」






(………嘘でしょ…?)






恥を忍んで聞いてみたと言うのに、それ以前に話が通じていない。



こんな地図があるのなら、アメリカを知らないはずがない。

いくら発展途上国でも、……というよりも、日本語が通じているのに、そんな場所で、この世の中で、アメリカを知らずに育つ事など有り得るのだろうか?




(いや、無理でしょ!?)





動揺のあまり、がひとりツッコミを脳内で繰り広げてしまうのも致し方ない事だろう。

それほどまでに理解できないことが目の前で起きていた。
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