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リンゴ

第7章 誠凛の実力テスト






「自己紹介がまだだったわね!

私は相田リコ
さっき声掛けたのが伊月俊
喋らない水戸部凛之助
ハリセン役小金井慎二!」


「わざわざありがとうございます
で、勉強してるのが火神くんですね」


「!なんで俺の名前…」


「涼太がうるさいのよ。火神っち火神っちって…」



驚く火神の横にすとんと腰をかけた


(ち、ちかっ…!
っつーかなんかいい匂い、すんな…)


若干顔が赤くなる火神をスルーし
机の上の教科書を見る。

今は数学を勉強中のようだ。
ノートに答案や公式がくしゃくしゃと書かれている


「ふーん…火神くんって馬鹿なんだね」


「なっ…!そういうお前は頭いいんだろうな!」


「さやさんは監督ほどではありませんが
20番以内には入ってましたよ。

そして、馬鹿に教える天才です。」



黒子の言葉に立ち上がる一同。

うおお!!と雄叫びを上げるのを
苦笑いで見ながら帝光中時代を思い出していた。

テストの度に青峰に勉強を教えるのがさやの役目だった。



「大輝とはやり方が変わってくるし…
あんまり期待しないでよ?」


「ええ。エロ峰くんのようにされては困ります」


「「「(一体どんなやり方を…!)」」」



とりあえず今やっている
数学から教えていく事にした。

パラパラとノートをめくり間違っている箇所を探していく。

(というよりこれは…
当たっている箇所のが少ないじゃない…
まるで大輝ね)



「まずはわかっている所からはじめましょう
この公式はわかってるみたいね」


「ああ…むしろそれしかわかんねー」


「いいのよ。
そこの基礎問題でも間違えてるのがあるわ

それをまずやりましょう」



とにかく覚えさす誠凛スペシャルチームと違い
さやはゆっくりと、火神の頭に入る様に
順を追って教えていった。

説明もこれなら小学生でもわかるんじゃないかと
思うぐらい噛み砕いたもので

黒子が言う馬鹿に教える天才の意味がわかった気がした






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