【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第5章 響きあうHarmony
「増長、何かMooNsの問題みたいに言ってるけど、今日はBプロありきで呼ばれてるんだ。自己満パフォーマンスじゃ意味ねぇんだよ」
増長さんは、その意見に考え込んでいる。
剛士くんの意見は、最もだった。
キスハグの撮影以来、彼の中で何かが変わったようだ。
元々こうと決めたら妥協できない所はあったけど、目に見えて成長している。
増長さんもいつもならこんな態度を取らないと思う。
今日の発言は、北門さんとの間に何か問題があるからだろう。
一体、何があったんだろう。
良い人同士なのに、どうして......。
「僕はリーダーに従いますよ」
「そもそもBプロとしてのパフォーマンスなんて注目されてないだろ」
帝人さんと野目さんは、増長さんを庇うように声をあげた。
「そんな事ないですよ!」
慌てて、つばさちゃんも声を上げる。
「FMJ歌謡祭だって外されましたしね」
彼らの言い分もわかるけど、リハ後に出演が無くなるなんて本当にあり得るのだろうか?
私の中では、まだ少し疑問が残っていた。