【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第4章 煌めけVivid Color
「あのお言葉ですけど、現場が使えないのはMooNsの所為なんでしょうか?」
我慢できずに、その場で声を上げた。
「私は彼らのA&Rです。彼らは今、言葉に出さなくても傷ついています。良いCMを撮りたいという気持ちは皆同じなのに、この場で彼らを貶める意味があるんですか?
あなた方も含めて現場の皆さんが影で支えてくれている。私達はこの障害も超えて、今日の撮影を良いものにしたいんです。すごく楽しみにしていたんです」
言い返してしまったことが正しいのかは分からなかった。
でも、彼らとは何かの縁があって一緒に仕事をしていると思う。
守るのも私の仕事だと思う......彼らの方がもっと悔しい。
私は、草をむしり始めた。
「よっしゃ、燃えて来たーー!草むしり競争だ!」
王茶利さんは元気づけるように私の肩を叩き、隣に来てくれた。
やっぱり、優しい。
その他のメンバー、監督もスタッフさんも、皆が次々に手伝ってくれる。
ブッ、ブーーッ
そんな中、つばさちゃんの携帯が鳴った。
夜叉丸さんだよね?
ガサッーー