【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第22章 Sweet Temptation
「ま......すなが、さん?」
近づく距離に後ずさりすると、身体が作業台に当たる。
後ろに着いた両手に大きな手が重なると顔が近づいた。
「待ってください!」
顔が熱くなるのを感じて、慌てて目を閉じる。
なに、なに!?
ちゅっと音がして柔らかいものが額に触れると、それは、瞼、頬に降ってきた。
「ここも......」
「んっ!」
鼻にもキスされる。
「ふふっ、竜持の上書き」
勿論パニックだ。突然どうしたの!?
「驚いた?でもこの状況で目を閉じるんだ......そういうところが無防備なんだよ。俺以外にしたらダメだよ?」
綺麗に微笑む増長さんを見つめていると、彼が私の鎖骨に口付けた。
「んっ!」
チクッとした痛みを感じて、声が漏れる。
顔が熱い。
早く離れないとーー。
「だめ......近いです」
その距離が恥ずかしくて、顔を逸らしたまま伝えた。
早く離れて......胸が苦しい。
「ちゃんと好きだから......ここにもしていい?」
好き......何が?
彼の指が触れているのは唇で、彼の発言が分からなくて......。
「沈黙は肯定......だよね?」
そのまま唇を塞がれた。