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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第13章 桜色に染まる


「大丈夫だよ」

ふわりといい香りがして彼の額が私にくっつく。


「ふふっ、俺の方が大丈夫じゃないかも」


本当に......さすがだよね......。

全然緊張してないみたい。


「わ、私なんて......心臓バクバクです!」


緊張しすぎて変な汗が出そうだ。
誰か、助けて......。


「それなら一緒だね?」

「え、緊張してない......ですよね?」

「そう見えてるのか......」

「えっ?」

「ううん、何でもないよ」


「はい、オッケー!」

合図がかかり......終わった......?

これもフォローをするという意味では、立派なA&Rのお仕事だと思える。

役に立てたみたいで良かった。

結果的には特集組んでもらえるもんね!


「じゃあ、次はもっと色っぽくいってみようか?」


待って!
まだ続くの?

それに......

「さっきも十二分に色っぽかったですよね!?」

「でも、あれだけだとページ数足りないかもね」


目の前の彼は涼しい顔で余裕に見える。

本当に......心臓バクバクなのかな?


そもそもお相手は......美しい百くんで良かったと思う。

どうして初めに気づかなかったんだろう!

もう、遅い!


「次はドレスの肩落としてみようか?」

それって、どういう状況......?


「彼のシャツのボタンを、彼女が外す感じね?」


もう、思考回路が追いつかない......。


「失礼します」

「あ、はい......」

問答無用で肩を晒される。

もう、なされるがままだ。


胸元が寂しいかな?
詰めて貰えばよかったのかな?


「そんな事ないよ。すっごく可愛い......」

その声に彼を見上げた。

私、喋ってた?

それより可愛いって、何が?
いや、余計な事は今は考えないようにしよう。


「あ......あんまり見ないでくださいね?」


さっさと終わらせないと!
強引にシャツのボタンに手をかけた。


「いいねー!二人とも息ぴったりだね。そのまま増長くんは彼女の背中越しにあるカメラに顔が映るようにキスしてね。彼女の肩辺りかな?」


こんなの目が回る。
要求はどんどんエスカレートしていく。
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