• テキストサイズ

【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第8章 想いはContraly


「そんな事が......」

もし、その発言を聞いていたら気付けた?でも野目さんがこの事を知ってるのにこの状況だ。

その事実が、何を示すかなんてすぐに......。
それでも隠そうとする暉くんに、次は野目さんに話が振られる。

「隠してもらうように頼んだのに悪いな。暉、話そう」

暉くんを誰より大切に思う彼が知っていてこの病状。決して軽い病気ではないという事に私は気づいてしまっている。

「...うっ......、ひっ...く......」

治らない病気だと思うと込み上げてくるものを我慢できなかった。

「なまえチャン、泣かないで?」

一番辛いはずの暉くんが私を気遣ってくれて、さらに涙が溢れ出す。予想通り......彼の病気は不治の病で身体に負担がかかり過ぎると
一気に病状が進行するらしい。皆は驚きを隠せないようだった。

ーー当たり前だよね。
大切な仲間が、笑顔の裏でこんなに大変な思いをしていたなんて。

知らなかった。
ううん、知ってても何もできない......自分が歯痒い。
/ 1163ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp