【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第8章 想いはContraly
「さっきは、ありがとう」
突然、後ろから抱きしめられた。
「あ、愛染さん!」
「そんななまえが大好きだよ。大好きといえば、和南もトモの事が大好きなんだなと思って」
大きな声で、爆弾発言をした!
「は!?何を急に!」
「バレてないとでも思ってんのか?」
さすが大人だな、愛染さんの指摘通りだと思う。
「二人ずっとギクシャクしてたろ。特に、お前が。なまえも気にしてるし......ちょっと観察してたんだが、なるほどね」
「観察してたなら、そうじゃないって分かるだろ!」
増長さんの口調が荒々しくなる。
やっぱり図星なんだ。
「一番分かってるのはお前だろ。つばさにも報告しとくよ。きっと安心する」
つばさちゃんも気づいてたんだ......。
「だから、違うって!」
まだ、否定する増長さんの肩を北門さんが掴んだ。
「大丈夫だよ、カズ。俺には分かってるから」
「くっ、何が!」
彼はその手を振り払った。
「勘弁してよ......」
そう言い残すと行ってしまう。