【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第8章 想いはContraly
次の舞台は灯台。
貝殻に願い事を書いてここに供えると、願いが成就するそうだ。
ロマンチック!
「それは俺たちも書くべきじゃない?」
愛染さんは何て書くのかな?
「君は何を書いたの?」
近くに居た女の子に増長さんが聞いた。
「両思いになれますようにって......」
やっぱり、恋のお願いが多そうだよね。
それを聞いて彼は貝殻に文字を書く。
「じゃあ俺は......君の願いがかないますように」
やっぱり増長さんもアイドルだな。
彼らはすごい。
すぐに人を魅了して、ファンにするんだから。
その様子を見ている愛染さんの姿が悲しそうに見えた。
「どうせすぐ別れるくせに......」
そう呟いた声が聞こえた。
「作り物の笑顔は疲れちゃいますよね?私やつばさちゃんの前では無理して笑わなくてもいいですよ?」
彼の側に行ってその頬をグニグニしていると、北門さんと増長さんの声が聞こえてきた。
「さすがカズ。優しいね」
「そうでもないよ......」
そちらに近づいてしばらく様子を伺っているとーー